「慧さん!両手の指を鳴らして!」
「指!?俺は鳴らさねーぞ、他のヤンキーどもと同じ目で見られるからな!」
「そんな事いいから早く!」
「ったく…分かった、鳴らせば助かるんだな?」
「うん!」
慧さんは左手の指を鳴らし、続いて右手の指を鳴らした。すると…。
「な、何だよこれ!」
慧さんの指は、五本の巨大なかぎ爪と化した。