探×査×系×女×子

だが、それからというもの、いつまでたっても彼女は戻ってこない。
「何かあったのか…?」
私は控室の方へ走った。が…。
「何っ…!?」
ニ、三歩前に出たところで、見えない壁に行く手を阻まれてしまう。よく見ると、かなり分厚いアクリルの壁だった。
「くっ…。」
私は、彼女だけで控室に行かせた事を悔やんだ。恐らく、彼女も慧さんを狙うアンドロイドだったのだ。
「あっちからなら…!」
私は会場の内部から行こうとしたが、そこにも同じような壁があった。