探×査×系×女×子

「どうしたの?」
姿を見つけ、遠くにいる彼女に向かって尋ねた。
「先輩!?」
懐かしいセリフ。私はある可能性を信じて、彼女の元に駆け寄った。
「あ…違った…。」
このセリフを、彼女と私は同時に口にする事になる。言われれば当たり前だ。円ちゃんがいるなんて思った私が馬鹿だったのだ。
「あの、高三ですよね…?」
彼女が私に聞いた。
「うん、そうだけど…?」
「あの、大江先輩知りませんか?」