矢はまっすぐ飛んでいく。
「そん…な…。」
死、いや、破壊を悟ったのか、DQ-Tは棒立ちのまま動かなくなっていた。そして、矢はその体に当たった。
「うわぁぁぁ!」
耐えきれない熱に苦しむDQ-T。私は非情ながら、その姿を見て何とも思わなかった。
「一つだけ…言って…おきます…。」
DQ-Tは最後の力を振り絞り、かすかな声で何かを言い出した。
「私達の…目的は…あなたの…破壊などでは…ありません…。そこの…慧という名の…男を…捕らえる…それだけです…。」
「何で慧さんが…?」
「それは…アンドロイドだからです…。」