強がりではなかった。
こんなに激しい戦闘をしたのは初めてだった。私の体温は上昇していた。暑かった、いや、熱かった。
そして、私の頭に一つの考えが浮かんだのだ。今だからできる秘策を。
私は自分の矢を、オーバーヒートしそうな私の体に突き刺した。痛かったが、どうにか我慢した。
今一番活動量が多いのは…戦闘用ギアの中枢部だ。人の体で言うと、心臓に当たる部分だ。私は、そこに矢を刺したのだった。
「何をしているんですか?」
私は矢を抜いた。すると、DQ-Tの表情が一変した。