「愛さん、ちょっと控室に戻ってて。すぐに終わらせるから。」
「う…うん…。」
状況を飲みこめていない愛さんは、すぐに控室に戻った。
「さてと…。これで戦闘可能になった…。」
私は今度こそスターターを押した。
あの時のように、腕が弓へと変形する。
「ん?まさかそれ、旧式のジョイントスターター?…笑えますね。その程度の装備で私に挑もうなんて。面倒なので、本気で潰しにかかりますよ、EO-U。」
「…何の撮影だよ、これ…。」
後ろにいる慧さんも、状況を飲みこめていないようだ。でも、私の正体を知っている分、すぐに分かるだろう。…私も、何故狙われているのか分からなかったが。