決勝は終了し、会場は片づけられていた。だが、私は一人どうする事も出来ずに、壁に寄り掛かっていた。
「気にしないで。」
愛さんの声だ。
「気にしないでって…。いくらなんでも、やっぱり気にしちゃうよ…。」
「優ちゃん、私達は大丈夫だから。楽しかったよ、決勝まで行けて。」
「で、でも…。」
私のせいで負けたんだ、とは言えなかった。このままじゃ、円ちゃんと同じ道を歩む事になりそうで…。
「行こっ。」
愛さんが私の手を取り、会場の外へ連れて行こうとした。
「気にしないで。」
愛さんの声だ。
「気にしないでって…。いくらなんでも、やっぱり気にしちゃうよ…。」
「優ちゃん、私達は大丈夫だから。楽しかったよ、決勝まで行けて。」
「で、でも…。」
私のせいで負けたんだ、とは言えなかった。このままじゃ、円ちゃんと同じ道を歩む事になりそうで…。
「行こっ。」
愛さんが私の手を取り、会場の外へ連れて行こうとした。



