ここから、私の経験上最大の事件が幕を開けることとなった…。
「第十五問。夜空に輝く星の中で、唯一紫色の星の名前を何と言うでしょう。」
紫の星…。この星の名前は、きっと地球人の中には知らない人も多い、というかそういう人がほとんどだろう。だが、私の星では知らない者はいない。
何故なら…私の星は、紫色だからだ。
私は「エルプープ」と書いた。間違えるわけがない。自分の星の事だ。知らないでどうする。
私は一息つくと、天井を見上げた。