先生が私をからかうように言う。
「隠さなくていいのよ。むしろツンデレキャラって、かなりモテたりするからね~。」
「な、何ですかそれ~。」
三人の笑い声の合唱につられて、私も笑ってしまった。
「さて、次は決勝だけど、準備は出来てる?」
「そんなの当たり前ですよ、先生。もう今から緊張しちゃって、内臓が飛び出しそうなんですから~。」
「愛、お前もそんなに緊張体質だっけか?」
「何よ、決勝だからに決まってるじゃない、そんなの。」
「優はどうなんだよ?」
「え、わ、私?私は…。」
緊張しているのかしていないのか、それは自分にも分からなかった。