探×査×系×女×子

「あ~、全然わかんねー…。」
慧さんがつぶやきながら上を見上げた、その時だった。
「あ、慧、それだよ、それ。」
愛さんが、小さな声で叫んだ。
「俺が何かしたか?」
「ほら、今空を見上げたでしょ?」
「お、おう…。」
「それよ。この暗号は、空に関係する事なのよ。」
「空…?」
「よく見て。」
愛さんは問題文として出された二つの文字を横に並べて書いた。
「一つ、戻してみて。」
「戻す?」
「まだ分かんないの?文字を、一つ前の文字に戻すのよ。」