私達は、病院で円ちゃんを看取り、円ちゃんの服のポケットに入っていた例の手紙を読んだ後、学校に戻っていた。
部室に入る。だが、誰も何も話さない。こんな状況では気軽に話せないという事は、私にだって分かっていた。
「皆、いる…?」
ドアが開き、先生が入ってきた。
「何ですか、先生…?」
「…話は聞いたわ。」
「そうですか…。」
「で、何か用ですか?」
「…皆に言っておかないといけない事があるの。」
「…俺達に?」