「大江先輩…。」
「こんなんじゃ、俺達は何もできねーよ。お前が必要なんだよ、俺達には!」
押され気味の円ちゃんだったが、再び語気を強めて言った。
「離して下さい!私のせいで負けたのは変わりないんです!私のせいで、先輩達は優勝を逃してしまったんですよ!?なのに、何で止めるんですか!?全部…全部私のせいなのに!全部私が悪いのに!だから、お願いです!死なせて下さい!これが…私にできるせめてもの贖罪なんです!」