「そんな…。」
ちょうどその時、慧さんと愛さんも屋上に上がってきた。
「佐藤！お前何してんだ！？」
「円ちゃん、どうしたの…？」
「私は…先輩達の希望を壊してしまったので…。」
すると、慧さんが円ちゃんの方へ全速力で駆け寄り、円ちゃんを後ろから取り押さえた。
「だからって死ぬなよ！」
「大江先輩…。」
「いくら俺達に迷惑をかけたからって、こんなところで死ぬなよ！」
慧さんの声は震えていた。
「お前がいないと、予選で負けてたんだからな！お前のおかげで、俺達はここまで来たんだ！だから…、だから死ぬなよ、佐藤…。」