こうして次々に出場校の紹介がなされ、私達の番となった。
「帝京都代表、剄央高校ー!」
照明が私達の元へと集結する。意外と明るく、少しまぶしいと感じるほどだった。だが、あくまでも仁王立ちは崩さなかった。全国に来ているといういい意味での緊張感が、高まっていった。
そして、いよいよ問題が出された。
第一ラウンドは、五十問書き取りクイズ。ここで、上位八校が第二ラウンドへと駒を進める事ができるのだ。
「問題。日本で一番高い山は富士山ですが、火星で一番高い山は何でしょう。」
第一問だというのに、内容が半端ではない。何度も言うが、私達が来ているのは全国なのだ。