この次に出た言葉は、私を大きく変えるものだった。
私が慧さんに抱いていた感情が、はっきりと分かったのだ。私の中に自然発生した感情プログラムに芽生えた感情が。
なんとなく私は思うのだが、慧さんはきっと、ずっと昔から私と一緒にいた気がするのだ。
言いかえるなら、こうなるために私は造られた、こんな気がしてならないのだ。
これは私のただの想像なのか、それとも真実か。これが明らかになるのは、まだずっと先の事だ。