ヤンキーなんて好きじゃないから!

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

私は必死で謝った。


「行くぞ。」


腕をつまれたまま引っ張られ、ついた先は屋上だった。


「お前、なんであの時逃げたんだよ。」


顔がすごく怒ってる。


「そ、それは………」



ーーーガシャン!


私はフェンスに追いこまれ、私の顔の横に盛田の腕がいきよいよくついた。


「まぁ、いい。」


「へ?」


思わず間抜けな声がでてしまう。


「お前がなんで帰ったかぐらい想像はつくしな。」


「………」


「ごめんな。こんなことして」

髪の毛をくしゃっとしながら盛田は笑った。


「ちょっとからかっただけだから。」

と言って盛田は屋上から出て行った。