深愛なるキミ

店員さんが注文を取りに来たので彼がすかさずノートにコーヒーと書く。


私はそれを見てコーヒーを二つ、美味しいアップルパイを一つ注文した。



〔アップルパイ?美味しいの?〕



ペンを走らせる彼。ニコッと笑ってペンを手に取った私は彼の文字の下に書き綴った。



〔美味しいですよ。ここのアップルパイは有名なんです。きっと幸せな気持ちになる〕



〔そうなんだ。あっ、僕声は聞き取れるから普通に話してくれていいよ。こんな風に筆談していたら君まで変な風に思われちゃう〕



あっそっか。すっかり普通に書いちゃったけれど彼は私の声が聞こえるんだ。


でも・・・