卒業式までに呼べるようになってほしいと言われていた名前は一度も呼ぶことが出来なかった。



でも、優志くんのことを思い出すと自然と佐野くんから優志くんに変わってしまう。



恋を知らなかった私に、好きを教えてくれてたくさんの幸せな気持ちをくれた優志くん。


罰ゲームだったけど一度も恨んだことはない。



ただ、私はもう人を好きにはなりたくない。


私なんかが好きになっても本気で好きになんてなってもらえないんだ。