椎名 世莉。
物心ついたときから
私には両親がいない。
父親は私が生まれる前に亡くなった。
母親は私を母方の祖父母の元へ置き手紙だけを残して男と駆け落ちした。
私は愛された記憶がない。
誰にも必要とされたこともない。
愛されたことがない私には物心ついたときから
愛想笑いしかできなくなっていた。
ただ笑っていればいい。
そうすれば楽だろう。
毎日、毎日それだけを考えていた。
そう、君と出逢うまでは…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…