そんな、ある日
いつも通りの帰り道

その日、汰翔は友達と帰っていて
私1人だった

すると体育館裏から
いじめっ子たちが笑いながら
歩いてきた

「あいつ、ウケるー」やらなんやら

私は体育館裏に行ってみた

そこにはボロボロになった
刹那くん

「……大丈夫?」


そう言って手を差しのべて
笑いかけた

「ありがとう」


刹那くんと話したのは
これが最初で最後だった


その後 刹那くんは
転校してしまった