妄想世界


じゃあ、汰翔が言ってた事件の
女子生徒ってお兄ちゃんの彼女…

茉李さん

「何で私なの?」

「俺は、母さんをおいて
向こうには行けない

俺がいない母さんをお前に
押し付けるのは、酷だろう」

「確かに」と私は納得した

「だから…ブラックホールに
行ってみてくれないか?」

「え」

「ブラックホールに興味を持っていたし
頼めるの葉羽しかいないんだ」


ブラックホールに行く…

でも、死んじゃうかも
しれない……

「考えさせてもらってもいい?」

「あ、あぁ。決まったら
教えてくれ」

そう言って部屋から
出ていった