殴ったと思ったら、掴んでいた男はぶっ飛んでいった

葵は悲しそうに紅音の名前を呼び、

抱き上げた。


葵が紅音と出ていったのを確認し、

俺たちの反撃が始まった。


しゅうが倒れ込んでいるのをみつけ、安全な場所に避難させようと担いだ時、

麻妃の声が聞こえた

「雅人!こっちだよ!」

俺は麻妃の方へ向かう


そこにあったのは、葵の兄貴の車。

多分、葵が呼んだんだろう。

車の中をのぞくと、葵が紅音に付き添ってた


しゅうを車に運び入れ、紅音に寄り添う葵に声をかけた

「葵、麻妃達をよろしくな?」

と。

でも葵は

「いや、お前がここに残れ。俺は向こうでまだやることがあるから…」

そう言って、握ってた紅音の手を離した

「……わかった。気をつけろよ」

「おぉ。お前もな」

そう言って葵は走って行った。