「ちょっと!」
おもわず大きな声が出てしまった。
まだ近くに楓と山中くんがいる。もし見られてしまったら・・・。
そう思って彼から少し離れ軽く睨んでも、彼は何も気にしてないかのような顔をしている。
「だめですか?」
「だめでしょ!楓達まだそばにいるんだから」
「柚原達にも秘密ですか?」
「・・・そう・・まだ」
何だか罪悪感で声が小さくなってしまう。
そんな私を見て「クスッ」っと笑う彼に「だって・・」っと上目遣いに返すと、左頬を親指でそっとなでられた。
「しょうがないなぁ、約束でしたね」
「うん・・ごめん」
優しく理解してくれる彼に申し訳なくなる。
これは完全に私のわがままだから・・・。
付き合うって言いながら、周りには秘密にして欲しいだなんて。自分でも勝手だって分かっている。
それなのに彼は何も言わずに私の気持ちを優先してくれる。
そんな彼の優しさに応えたくて、彼のそばにそっと寄り添った。
そしてまた2人並んで階段を下りてホームに立つと、彼が私の耳元に顔を寄せてささやいた。
おもわず大きな声が出てしまった。
まだ近くに楓と山中くんがいる。もし見られてしまったら・・・。
そう思って彼から少し離れ軽く睨んでも、彼は何も気にしてないかのような顔をしている。
「だめですか?」
「だめでしょ!楓達まだそばにいるんだから」
「柚原達にも秘密ですか?」
「・・・そう・・まだ」
何だか罪悪感で声が小さくなってしまう。
そんな私を見て「クスッ」っと笑う彼に「だって・・」っと上目遣いに返すと、左頬を親指でそっとなでられた。
「しょうがないなぁ、約束でしたね」
「うん・・ごめん」
優しく理解してくれる彼に申し訳なくなる。
これは完全に私のわがままだから・・・。
付き合うって言いながら、周りには秘密にして欲しいだなんて。自分でも勝手だって分かっている。
それなのに彼は何も言わずに私の気持ちを優先してくれる。
そんな彼の優しさに応えたくて、彼のそばにそっと寄り添った。
そしてまた2人並んで階段を下りてホームに立つと、彼が私の耳元に顔を寄せてささやいた。



