「それで?仕事帰りにどうしたの?」
「今井さんの声が聞きたくなって」
「・・え・・何。どうしたの?突然」
何を言い出したのかと耳を疑う。
声が聞きたくなったなんて・・耳元に届く甘い言葉についドキドキしてしまう。
そして憂いのある声でささやいた。
「会いに行ってもいいですか?」
「え?」
「これから会いに行ってもいいですか?」
甘い声で私を誘う。そんな言葉をサラッと言えてしまう彼。
何だかずるいと思ってしまい、わざと彼に問いかける。
「こんな時間なのに?」
「はい」
「明日も仕事なのに?」
「うん、会いたい」
私の意地悪に彼は気づいているのか、ゆっくりと答える。
ストレートな言葉に私の思考は混乱し、それ以上の言葉が出せなくなる。
すると澤田くんは探るように聞いてきた。
「今井さん?」
「・・・」
「・・咲季さん?」
名前を呼ばれた途端、彼の声が胸に響き抗えなくなってしまった。
それと同時に温かい気持ちになる。
「うん・・」
恥ずかしさ混じりに小さな声で答えると、頬まで熱くなってきた。うまい言葉なんていえない。
それでも澤田くんはちゃんと受け止めてくれた。
「よかった。あと15分位で着くと思います」
「分かった、気を付けてね」
私の返事に、彼はクスリと笑い声混じりに「はい」と答えた。
電話を切った後も私の鼓動は速いまま。
こんな夜更けに会いに来ると言う澤田くんに戸惑いを感じてしまうけど、本当の気持ちは・・『嬉しい』。
もうすでに切れているスマートフォンは何も発さないけど、両手で持って見つめてしまう。
『会いたい』と言う彼の言葉を素直に受け止めていいのかな?
私も自分の気持ちを肯定していいのかな?
「今井さんの声が聞きたくなって」
「・・え・・何。どうしたの?突然」
何を言い出したのかと耳を疑う。
声が聞きたくなったなんて・・耳元に届く甘い言葉についドキドキしてしまう。
そして憂いのある声でささやいた。
「会いに行ってもいいですか?」
「え?」
「これから会いに行ってもいいですか?」
甘い声で私を誘う。そんな言葉をサラッと言えてしまう彼。
何だかずるいと思ってしまい、わざと彼に問いかける。
「こんな時間なのに?」
「はい」
「明日も仕事なのに?」
「うん、会いたい」
私の意地悪に彼は気づいているのか、ゆっくりと答える。
ストレートな言葉に私の思考は混乱し、それ以上の言葉が出せなくなる。
すると澤田くんは探るように聞いてきた。
「今井さん?」
「・・・」
「・・咲季さん?」
名前を呼ばれた途端、彼の声が胸に響き抗えなくなってしまった。
それと同時に温かい気持ちになる。
「うん・・」
恥ずかしさ混じりに小さな声で答えると、頬まで熱くなってきた。うまい言葉なんていえない。
それでも澤田くんはちゃんと受け止めてくれた。
「よかった。あと15分位で着くと思います」
「分かった、気を付けてね」
私の返事に、彼はクスリと笑い声混じりに「はい」と答えた。
電話を切った後も私の鼓動は速いまま。
こんな夜更けに会いに来ると言う澤田くんに戸惑いを感じてしまうけど、本当の気持ちは・・『嬉しい』。
もうすでに切れているスマートフォンは何も発さないけど、両手で持って見つめてしまう。
『会いたい』と言う彼の言葉を素直に受け止めていいのかな?
私も自分の気持ちを肯定していいのかな?



