「でも、彼女いるよね?」 と さっきまでのニヤニヤは何処へやら、真剣な眼差しのあーちゃん。 そう、わたしの気になる人 尋斗くんは彼女がいるみたいなのだ。 実際にだれかがみたわけではないがお揃いらしきストラップやリングをつけているので間違いないと思う。 わたしはもちろんしゃべったことなどないし、遠くから見てるだけで満足だった。 気になった理由はただひとつ。 彼が 昼休みひとりで泣いていたところを目撃したから。