なにもない平凡な毎日。 ただ過ぎていく学校生活。 ダラダラと過ごして高校3年の春になったばかりだ。 そんな平凡な毎日だったけれどここ最近はなんだか明るい気分だ。 理由はわかってはいるけれど認めたくはない。 「睦葉は好きな人できた?」 友だちの藍子ちゃん、通称 あーちゃんに突然話をふられドキッとした。 「いやぁ…かっこいい人いないし…」 わたしの答えを聞いてあーちゃんはにやっとした。