たくさんの打ち合わせをして、今は、放課後の教室。

「よし！琴実ちゃん、がんばれ！愛に年齢は関係ないよ！」

莉乃は、恋愛に関しては、人一倍熱くなるみたいだ。

そんな莉乃を再びスルーして由井は、

「琴実は、嘘が下手くそだから、くれぐれも注意するんだよ？」

そうやってアドバイスを何度も繰り返しながら職員室に向かった。

職員室に着くと、覚えたての先生の名前をいい、先生の机まで行った。

ちょっと緊張しながら、

「佐久本先生、あの…良ければ放課後に、勉強を教えてくれませんか？」

すると先生は、

「そう言って来たの、君が6人目だな～」

そう言って笑った。

「まあ、君はちょっと違うみたいだけど…。勉強は苦手なのかな??」

今度は苦笑いをした。

私の前に来た5人はそこそこ勉強ができるらしいけど、私の場合は成績が、残酷だった。