夢のバージンロード!

次の日、俺は自習室に向かった。

結局、誰なのかわからず一睡もできなかったから、寝不足で一日中上の空だった。

「……はぁ。」

自習室に着くと、琴音ちゃんが来てた。

「久しぶり。勉強しよっか?」

自分で言って気づいた。

琴音ちゃんにしばらく会っていないんだった。

なんで会ってなかったんだっけ?

そっか。俺拒否られてたんだ。

そう思うと悲しくなった。

ん?なんで悲しくなるんだ?

「…先生、大丈夫?」

トントンと琴音ちゃんが俺の肩を叩いた。

なんでだろう?

なんでこんなに気になってるんだろう?

俺が気になっている人と今なぜか俺が悲しいことが関係あるのか?

そうなったら、俺が気になっているやつって

まさか…

「先生??」

「ごめん、俺用事おもいだした」

まさか、ありえないよな?琴音ちゃんを気になっているなんて。だって生徒だぞ?

そう思いつつも、心なかで何かが引っ掛かっていた。