今日、部活中に珍しく純ちゃんが来ていた。

「純ちゃ~ん。どうしたの?琴実の勉強は?」

「おかげさまで作ったプリントをあっさり解かれたからさ、宿題渡しといて、ここに来ることにした」

「あっちゃ~。まずいことしちゃったかな?」

私と莉乃が手伝ったせいで、純ちゃんと琴実が勉強する時間を短くしてしまった。

「ん?どういうこと??」

「ううん。何でもない!」

そういう話を純ちゃんとしているのを俊ちゃんが見ていたことに気づいてなかった。

そのあと、部活が終わって後片付けをして、急いで校門前で待っている俊ちゃんのところに行った。

すると、俊ちゃんが不機嫌そうに、

「先生と何話してたの?」

といった。

「別に、対して話してないけど何??純ちゃんに嫉妬してるの??」

「…別に…」

そう照れくさそうに言った。

それがたまらなく嬉しくって、俊ちゃんの手を握った。

「どうしたの?急に?」

驚いた顔した俊ちゃんに、

「別に♪そういえばさ…」

そう言って、純ちゃんと琴実のことを話した。

「へ~、琴実ちゃんが佐久本先生を?」

「うん。どう思う??」

「そうだな~。フラれたばかりなら、そんなにアプローチしたら、逆にいやがるんじゃないかな?」

「なるほど~。ありがとう、ごめんね。話聞いてもらって!!」

「ううん」

それ以降は、二人のことを話ながら帰った。