保健室に着くと、保健室の先生は、資料を持って、出ていこうとしていた。

「あら、これから出掛けるんだけど、ここにいる!?」

「いいえ熱をはかって、保護者に連絡します」

「わかった。じゃあ、待つわ」

そう言って、体温計を差し出した。

ピピピピピピ

しばらく続いた沈黙を体温計がやぶった。

「おい!38,3あるぞ!!」

「…先…生…私、…両親、…県外…」

「え"!?」

驚く先生に、保健室の先生が、

「知らなかったの??」

「はい…」

「送ってあげなさいよ。歩いて帰すわけにはいかないでしょ?」

先生は、困った様子だった。

「わかりました。少し待ってて、」

私にそういった先生は、携帯を取り出して、保健室をでた。