きっとフラれた直後は、今みたいに少し避けたりしちゃうと思うけど、それは心に受けた傷をなおすための期間だから、多めに見てね。
ちゃんと傷がふさがったら、今までみたいにふたりで笑おう。
一緒にくだらないことで騒ごう。
私も水原も、気をつかわないでいられる関係に戻るように、ちゃんと頑張るよ。
「あのね、芽美。私」
芽美と一緒に美味しすぎるクリスマスケーキを頬張って、ふたりで頑張って作った料理を食べて。
たくさん笑って、たくさん話して。
幸せなクリスマスだった。
「どうしたの?」
芽美の部屋でおしゃべりをしているとき、思い切って芽美に打ち明けることにした。
────水原に、告白すること。
芽美はベッドでクッションを抱えながら首を傾げた。
「私、水原に告白しようと思うんだ」
「……え?ほんとに?」
「うん、……このまま隠したままでいるのはやっぱり、私たちらしくないなって思うし」
今までだって、大事なことはちゃんと言葉にして伝えてきた。
それなのに、一番大事なことを隠したままでいたからこんなことになっちゃったんだよね。
「だから、年が明けて学校が始まったら言おうかと思ってる」
そう言うと、芽美はなんだか少し困ったような顔をした。
どうしたんだろう……?


