真面目に返されて、言葉に詰まる。
水原の目は驚くほど真剣で、もう一度誤魔化そうとは思えなくて困るよ。
「いるんじゃないかって、勝手に思ってるけど」
水原の言葉に、どうしてそう思ったんだろう、と疑問に思いながらも私は大人しく頷いた。
「……うん。いるよ」
ちゃんと告白したわけでもないのに、好きな人がいる、そう告げるだけでどうしてこんなにドキドキするんだろう。
ドキドキしすぎて、心臓が壊れてしまいそうだ。
こんなんで私、いつか告白とき、ちゃんと伝えられるのかな。
……不安になってきたよ。
「そっか」
「うん。……っていうか！水原の話だったよね！？なんで私の方が話してるの！」
「あはは。まぁ、いいじゃん！食べ終わった？そろそろ行こう」
「あっ、ちょっと！」
