ちらりと忍君に目を向けると、パチリと目が合った。

忍君はすぐにふいっと目をそらす。


えー…?


「さぼる。美桜、行こ」


忍君は美桜と呼ばれた女の子の肩を抱いて、教室を出ていってしまった。


女の子はちらっと私を見ると、意地悪そうにふふんと見下したような笑みを浮かべた。