「鈴木、山田起こしてくれ。」

先生に言われて

「山田くん、先生に呼ばれてるよ。」

声をかけるがなかなか、起きない。

ツンツンっとやってみても起きない。

「もう、ほっとけ。」

先生はため息を漏らす。



「ん……」

昼になると起きた。

「あ、山田くん、授業中先生に当てられてたよ。」

「ああ。」

寝癖がついていた。

「ぷっ。ふふっ」

「何笑ってんの?」

ムスッとする。

「寝癖ついてるから。
ふふっ」

「マジか。サンキュ。」

笑った。

初めて見た。

可愛い。