そういえば私、悠斗君の顔全然覚えてないじゃん! これじゃあ悠斗君に会えたとしてもわかんない…。 「大丈夫だよ!顔を覚えてなくても会えばわかるって!」 シュン…と落ち込む私を見て、元気づけようとしてくれる彩華。 彩華の優しさに、いつの間にか落ち込んでいた気持ちがなくなっていた。 「あ、てか早く移動しないと授業始まっちゃうよ!」 「まじ!?走れー!」 彩華と一緒に走って教室に向う。 私はまだ知らなかった。 これから素敵な出会いがあるなんて。