オオカミ君は私の彼氏



安心したように満遍の笑みを浮かべる悠斗君。

「俺さ、引っ越す前に話したこと覚えてる?」

…引っ越す前に…、話したこと…。

引っ越す前?

何か話したっけな…。

「あー…、やっぱり忘れてるよね」

黙り込む私を見て、少し悲しそうに困った顔をした。

「いやっ…、えっとね…!」