オオカミ君は私の彼氏


「…それでさ。えみりちゃん、どうしてずっと避けるの?」

真っ直ぐ見つめられ、体と思考が動かなかった。

「俺帰ってきたの迷惑だった?」

「っ!違うよ!」

迷惑なわけないじゃん。

また会えてものすごく嬉しかった。

ずっとまた会いたいって思ってた。

「じゃあ嬉しかった?」

「…」

素直に「うん」と言えなかったから頷いた。

「俺も!」