ボスン。と音を立ててあたしはベットにダイブした。


今日はほんと色々あったなあ。

思い返すと浮かぶ浅井さんの顔。



『美和ちゃんが好きだよ。』



「好き。かあ…」


浅井さん、あたしのこと好きなんだ……。


…やっぱり、実感沸かない。



ブレザーのポケットに閉まってあった携帯を取り出してアドレス帳を見ると、新たに登録されてる浅井さんの連絡先。



何の気なしにあたしは自然と《発信》を押してしまっていた。


どうしよう、本当にかけちゃった…。


鳴り響く発信音に焦る。


機械音が3コールぐらい響くと


『もしもし?』

「あっ、えと、あの…浅井さんですか?」

『ふふ、浅井です。…美和ちゃん?』


浅井さんの柔らかく優しい声が鼓膜に届く。


「……ほんとに浅井さんだ…。」