と、焦っていたら。
不安で思わず口にだしちゃってたみたいで
『ちゃんと最後まで読めよ』
という、なんとも呆れたような声が頭上からふってきた。
声の主は見なくてもわかる、アレンだ。
本名アレン・ターナーといって
アタシの家のすぐ隣に住んでいるーーーーーそう、いわゆる幼なじみってやつ。
昔はアタシのほうが背が高かったのに
いつのまにかあっという間に追いこしちゃって
今ではアタシの頭2つ分はデカいんじゃないか!?
ってくらい長身に成長したアレンは
そのキレイなダークブラウン色をした
すこし猫っ毛の髪の毛をいじりながら
ダルそうに
『ここ』
とはりだされている試験内容の紙の下らへんを指さした。
