それから1週間、お父さんはずっと何か言いたげだった。 「とうとう明日だね」 「えぇ…」 「お父さん、お母さん、今までありがとね?」 少し照れちゃったけど、ちゃんと伝わったよね? 「明日香がこの家を出るなんて考えたこともなかったわ…ねぇ?お父さん」 話がいきなりお父さんにふられる。 「あぁ、その事なんだが…」 お父さんは、冷静に、ゆっくりと、でも堂々と話した。