家に帰ると、お母さんが荷物をかばんにつめていてくれた。



「いいのにお母さん!あたしやるよ!」



「そう?じゃあお願いね」



お願いねっていうか…もともとあたしのだし…




適当にかばんに洋服とタオルをつめて、お気に入りのアクセサリーや小物などもつめこんだ。




これからあたしたちは幸せになるんだ…




そう思うと、胸が高鳴ってしょうがない。





でも、あたしは甘かった。







現実なんて、思い通りに行くわけないのに――