優奈は今にも泣き出しそうな見たことない竜を見て自然に抱きしめていた。 以前の私と竜は同じ。 そう思うと体か自然に動いた。 以前私にそんな思いをさせた竜が今はこんなに悲しい顔をしている。 それは不思議な気持ちだった。 言葉にならない思いを優奈は力いっぱい竜を抱きしめて表した。 竜の手が優奈を包み落ち着く。 (これが母性本能なのかな?) 優奈の腕の中に居て 落ち着いている竜を見てぼんやりと思っていた。