GIRL Story

「おい此処は、遊び場じゃないんだけど!」
閉店後すぐに店長に言われてしまった。

同業者の男と楽しそうに店で話していたら言われても仕方がない。

「別にそんなんじゃ・・・。」

言葉に詰まる優奈に、店長は他の娘手前もあるからと耳うちしてくれた。

メイクルームに戻って携帯を見ると竜から着信があった。

時間を見るとほんの2,3分前の事だったのですぐに掛けなおした。

「おう。元気か?」

懐かしい竜の声。

「うん。かなりね。そっちは?」

酔っ払いの優奈はたどたどしいしゃべり方で言った。

「つか今日修二君そっち行ったでしょ?」

「うん来た来た。修二さん超面白い人だね。」

テンションが上がる優奈。

「・・・・。つかお前酔いすぎ!気持ちわりぃ。」

テンション下がる竜。

「人が気分良く酔っ払ってんのにそんな事言われたくないんだけど!!」

何が言いたいのか分からない竜に一喝するように言う優奈。

「うるせーよ!ブス!つか俺の幼馴染が居酒屋で働いてるから付き合えよ。」

優奈は笑ってしまった。あまりにも可愛い竜の誘い文句に。

竜も笑っていた。

優奈は思った。

(私今日酔っ払ってて良かったかも。)