GIRL Story

優奈は両親が寝静まったのを見計らって家を出た。

荷物もあまり持たずに。


走って駅へ向かいホームで息を整えながら早く電車が来る事を願った。


行き先は決まっていた。

仙台に住んでいる茉莉亜の所。

電車の中でも優奈は不安でいっぱいだった。

電車で30分ほどの道のりが永遠かの様に感じられた。


早く茉莉亜に会いたい。

親の事で同じ悩みを持ち支え合ってきた1番の理解者。
優奈が怒られてる時いつも助けてくれた優しいお姉ちゃん。

優奈は逆でいつも親にビクビクしてばかりだった。
なるべく怒られない様に親の機嫌を伺ってるだけだった。

(そんな私が家を出るなんて。)
自分の行動にビックリしていた。