GIRL Story

茉莉亜は震えながらも外に出て聰を助けようとした。

「やめてください・・・。」

怖くて上手く声が出せない。

「おう!お前いつかの姉ちゃんじゃねーか。」

血の着いた包丁を握りながら男はこっちを見ている。

茉莉亜は倒れている聰に駆け寄って血を押さえようとした。

「こんな奴と居るからダメなんだ。姉ちゃんも考えて男選べよ。」

そう言って男は車に乗って消えて行った。