窓を開けたら本当に殺されると茉莉亜は思った。 ベランダに出ても聞こえる怒鳴り声とドアを叩く音。 聰の部屋は5階にあるので逃げることは出来ない。 (怖い。もうこんなの嫌だよ!聰、早く帰って来て。) ベランダの隅で小さくなり必死に耐えた。