別に、大きく騒いでいたわけでもないというのに、自然と吸い寄せられる様に見てしまう。

彼女は俺が見つめている事に気が付かず、友達とお喋りをしている。


・・・・・・オーラのある、可愛い子。

友達になりたいなぁ、と思いながら、そらそろ戻ろうかと体をB組へと向ける。



その、直後。


綺麗で可憐な花が咲いた。



正確には友達と話している彼女が微笑んたのだが、花が咲いたとしか言いようがない。

見れば、クラスの数人の男子も俺と同じで、その笑顔を見て幸せそうな顔をしている。


なるよなぁ、普通。
あんな笑顔見ちゃったら、もう頬が緩んで仕方が無い。

俺は見ず知らずの男達に共感を覚えた。


ところで、さっきの彼女の笑顔を見てからドキドキが止まらない。

『ドキドキが止まらない』なんて女々しい表現かもしれないけど、本当にそうなんだって。


ーーーーーーーーーー彼女に一目惚れしちゃったのか、俺。