「でも、」と言って、銀色のピアスの男が眉をひそめる。

「彼女はワケありらしいぜ」

「フン。いい女にワケありなんて当たり前だ」



「彼女は、」


まるでお楽しみをとっておくかのように、いいところで言葉を切る。



「極度の男子苦手らしいーーーーーーーーーー」