あ、言っておくけど俺は、変人じゃないからね。

たまに脳内会議が勝手に開かれちゃうんだよ。


俺は肘をつきながら、駄弁る時のように普通に言った。


「凛が男子苦手って、嘘?本当?」


その途端、ミナが押し黙る。


え?!
聞いちゃいけない事、だったのか?


急に黙るミナと焦る俺を見て、勇輝が慌ててミナに問う。


「ど、どうした?」

ミナは勇輝を見て、勇輝の制服の袖を小さく掴み、また儚げに笑う。

「大丈夫、だよ?」