最初こそ嫌な顔をしていたミナだが、俺が『何でもいう事を聞くから!!』と頼むと、即オーケーしてくれた。


一体、何をお願いされるのだろうか・・・・・・。


そんな事はさておき、何故かすっかり上機嫌になったミナは近くの席に座り、三人で勇輝の席を囲む。


思い出すようにして宙を見つめながらミナは、ゆっくりと口を開く。

「あたし、凛ちゃんと同中だったんだけど・・・・・・そこまで仲良くなかったかなぁ。たまーに喋るくらいで。」

「え」


じゃあ、凛の事あまり知らないんじゃ?

まさかミナ、「知らない♪」で終わらせて、願いを叶えてもらうつもりじゃないよな・・・・・・?!

なんて。そんなこと、無いって信じてるけどな。

ミナの性格からして。